日本で行われているホルミシスの研究内容

今後、さらに注目されていく画期的な療法とも言われている放射線ホルミシス。ホルミシスがもたらす効果などについては、現在も、着々と研究が進められています。日本でも、古来から人々の知恵を頼りに、温泉地を中心に自然療法として取り入られてきましたが、科学的な根拠の発見が追いついたのは、ごく最近のこと。ホルミシス効果を裏付ける発見としては、どのようなものがあるのでしょうか?

いつからホルミシスの研究が始まった?

ホルミシスの先駆けとされる理論は、1958年の国連科学委員会で発表されたものとされていますが、世の中に広く知られるようになったのは、1980年代のある生化学者が主張した仮説が元になっており、それ以降、世界各地で研究が続けられてきました。近年の科学の進歩にともない、だんだんとホルミシス効果の根拠や実験による検証結果などが明確になってきており、2000年代に入ってからは、より精力的なリサーチが続けられています。

日本でも、複数の研究所や国立大学などで、研究が進められてきました。ホルミシス効果において有効な化学物質とされる、ラドン222、ラドン220による微量放射線が細胞にもたらす効果、そして、その結果となってあらわれる健康・美容効果についても、徐々にその研究成果が確認されつつあります。

酵素の活性化に関する研究

最近、いろいろなメディアでも目にする機会の多くなってきた、酵素という言葉。酵素は生体内のあらゆる過程に関わっている、生化学の一分野でもあります。今回、注目したいのは、研究が進むにつれ明らかになってきた、ヒトに害を及ぼす力を持ち、体の錆びの原因とも言われている活性酸素と、それに対抗する力を持つ抗酸化酵素です。

この活性酸素は、生体内において細胞やDNAに損傷を与え、病気などの因子のひとつとされている酸化ストレスとなることがわかってきました。そして、生体を守るためにこの酸化ストレスを除去しようと、体内ではいろいろな酵素や抗酸化酵素が使われます。現在では、これまでの研究により、ホルミシス効果が細胞に対する適度な刺激となり、体内の多くの酵素を活性化させると考えられています。

ホルモンの活性化に関する研究

また、未だ明確になっていない点が多く存在するものの、さまざまな研究結果とともに、ホルモンについても徐々に明らかになってきました。生体内で重要な役割を持つホルモンには、生体を正常な状態に保つ役割を持つもの、身体そのものだけではなく精神上の健康をコントロールする役割を持つものなど、多様な役割を持ったものが存在します。

体内にはいろいろな種類のホルモンが存在し、脳下垂体や甲状腺、副じんや生殖腺など、それぞれの内分泌腺で作られています。ホルモンの著しい不足は更年期障害や糖尿病などにつながり、多量分泌はパセドウ病などの病気の原因ともなり得ます。健康な心身の維持には、このホルモンが適度に保たれている必要がありますが、今までの研究で、定期的にホルミシス効果を享受することで、インスリンやアドレナリンなどのホルモンが活性化されることがわかってきています。

まとめ

わたしたちが心身の健康を維持するためには、体内に取り込んでいる活性酸素と酵素のバランス、そしてさまざまなホルモンのバランスがとても大切になります。普段から、規則正しい食生活やきちんと睡眠を取るという当たり前のような健康的生活を送れる生活習慣に気をつけることも大切ですが、いろいろな研究により効果が確認されているホルミシスを取り入れ、より健康で活き活きした生活を送りたいものですね。

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